唾液の役割について
2022年08月1日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の高畑です!
8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
暑さに負けず頑張っていきましょう!
今回のテーマは、唾液の役割についてです。
唾液はお口の中でとても重要な役割をいくつも果たしています。
「唾液の役割」
- 消化を助ける
唾液は胃液などと同じく食べ物の消化を助ける働きがある体液です。
唾液にはでんぷん質を分解するアミラーゼという酵素が含まれています。
アミラーゼはでんぷんと反応し、麦芽糖へと分解します。ご飯をよく噛むと甘くなるというのは麦芽糖へ分解されるためです。アミラーゼがでんぷんを分解することで、胃腸への負担が軽減されます。
唾液には他にも免疫機能を高める、抗菌、口腔内の水分量を調整するなどの役割があります。唾液の量が増えれば増えるほど、唾液の効能はより強まります。ただし、睡眠中はどうしても唾液の分泌量が減ります。就寝前にしっかりと丁寧に歯磨きをすることで分泌量低下のフォローをすることができます。
- 食べ物を飲み込みやすくする
噛むことはお口の周りの筋肉を使う運動です。噛むことで耳の下や顎の下、舌の下にある唾液腺が刺激され、唾液の分泌量が増えます。
硬くパサパサした食べ物でも、唾液と混ざることで食べ物がまとまって、噛みやすく、そして飲み込みやすい形状になります。
- 虫歯リスクを減らす
唾液の中にはカルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンが含まれています。初期の虫歯は歯のエナメル質からカルシウムやリンが溶けだした状態です。この状態を脱灰といいますが、脱灰状態であればエナメル質の再石灰化をすることで虫歯の進行を防ぐことができます。唾液中のイオンは再石灰化を促し、虫歯のリスクを抑えます。また、唾液は口腔内のpHバランスを整える役割もあります。口腔内の虫歯菌が食べかすを餌にし、酸などを発生させることで脱灰が進み、虫歯が進行していきます。唾液がphバランスを調整することで脱灰を防いでいるのです。
- 味を感じやすくする
舌にある味蕾(みらい)に唾液が味のもととなる物質を運ぶことで、食べ物の味を感じることができます。
- 唾液を出やすくするために!
唾液は刺激によっても分泌量が増えます。話す・笑う・歌うなど日常的に口を動かすことは最も手軽なトレーニングになります。
さらに唾液の分泌を促すためには唾液線のマッサージや舌のトレーニングも有効です。
あいうべ体操などお口を沢山動かすトレーニングを行ってみてください!
また、ガムを食べると唾液が多く分泌されて、食べ物のかすや細菌を洗い流してくれます。その為むし歯予防につながります。
当院で販売しているポスカFという商品はフッ素も入っているので、ぜひ試してみて下さいね!